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アレルギー性鼻炎とは?

アレルギー性鼻炎は、花粉やハウスダストなどの特定の原因物質(アレルゲン)に対する過敏反応により、鼻の粘膜に炎症が起こる病気です。くしゃみ、鼻水、鼻づまりを主な症状とし、重度・長期の症状は日常生活に大きな支障をきたします。
重要なのは正確な診断です。「鼻水が出る」「鼻がつまる」といった症状があっても、実はアレルギー性鼻炎ではなく副鼻腔炎(蓄膿症)が原因だったというケースも少なくありません。当院では耳鼻咽喉科の専門性を活かし、症状の背景にある真の原因を特定いたします。気になる症状がある際は、お気軽にご相談ください。
アレルギー性鼻炎の症状
主な症状
その他の症状
- 目のかゆみを伴うこともある
- 咳が続く
- 喉がイガイガする
- 頭痛
- 発熱 など
アレルギー性鼻炎の合併症
アレルギー性鼻炎を放置すると、副鼻腔炎や中耳炎、気管支喘息などの合併症を引き起こすことがあります。また、睡眠の質の低下により日常生活にも大きな影響を与えます。適切な治療により合併症のリスクを減らし、快適な毎日を取り戻すことが可能になります。
アレルギー性鼻炎の種類と原因
アレルギー性鼻炎は原因となるアレルゲンの種類により、大きく二つのタイプに分類されます。
季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)
スギ、ヒノキ、ブタクサなどの花粉が原因で起こります。特定の季節に症状が現れるのが特徴です。近年では3歳程度の幼児でも花粉症様症状を呈するケースが増加しており、花粉症の低年齢化が進んでいます。
通年性アレルギー性鼻炎
ハウスダスト、ダニ、ペットの毛やフケ、カビなどが主な原因で、一年中症状が続きます。室内環境の改善が症状軽減の重要なポイントとなります。
子どものアレルギー性鼻炎
近年、アレルギー性鼻炎の低年齢化が進み、3歳頃から症状が現れるお子さんが増えています。慢性的な鼻づまりは口呼吸の原因となり、顔つきや歯並び、学習への集中力にまで影響することがあります。お子さんの健やかな成長のためには早期の診断と治療が重要です。
アレルギー性鼻炎の検査
血液検査
血液成分からアレルゲンを特定します。当院では採血の負担を軽減できるドロップスクリーンを実施しています。少量の血液で複数のアレルゲンを同時に調べることができ、食物アレルギーも含めた包括的なアレルギー検査が可能です。
鼻腔ファイバー
専用の細いスコープを使って鼻の中を観察します。鼻粘膜の腫れの程度や鼻腔内の鼻汁の量や性状を確認します。その他、鼻中隔の弯曲の程度や鼻内のポリープ(鼻茸)の有無など、他の疾患との鑑別も行います。
鼻汁検査
鼻水中の好酸球(※)の有無を調べることで、アレルギー性鼻炎の診断に役立てます。
(※)アレルギー反応に関係する白血球の一種
(※)当院では鼻汁検査は行っておりません
アレルギー性鼻炎の治療
薬物・注射療法
アレルギー性鼻炎の基本となる治療方法で、症状を抑える内服薬や点鼻薬などを症状のタイプに応じて選択します。妊娠中・授乳中の患者さんには、安全性を考慮した薬剤選択や鼻うがいなどの非薬物療法も積極的に活用しています。
舌下免疫療法
アレルゲンを少量ずつ体内に取り込むことで体質改善を図る根本治療です。スギ花粉症やダニアレルギーに対して適用となります。
環境対策
治療に加えて、日常生活ではアレルゲンへの接触を最小限に終えることが大切です。以下の工夫をしてみましょう。
- 外出時はマスク、メガネを着用する
- 花粉の付きにくい服を着る
- 寝具の定期的な洗濯と天日干し
- 空気清浄機を活用する など
詳しくはこちらもご覧ください
妊娠中・授乳中の方への対応
妊娠中・授乳中の患者さんには、安全性を考慮した薬剤選択や鼻うがいなどの非薬物療法も積極的に活用し、安心して治療を受けていただけるよう配慮しています。
適切な診断と治療で快適な生活を

アレルギー性鼻炎は適切な診断と治療により、症状を大幅に改善できる疾患です。市販薬で一時的に症状を抑えるのではなく、原因を正確に特定し、患者さん一人ひとりに適した治療方法を選択することが大切です。
文京区本駒込の本駒込耳鼻咽喉科では、耳鼻咽喉科の専門性を活かした診療でアレルギー性鼻炎の真の原因を見つけ出し、根本的な解決策をご提案いたします。辛い症状でお困りの際は、我慢せずにご相談ください。
