アレルギー検査・診断

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正確な検査・診断の重要性

正確な検査・診断の重要性

アレルギー性鼻炎の適切な治療には、正確な原因特定が不可欠です。「何となく花粉症かもしれない」「ハウスダストが原因だと思う」といった推測だけでは、効果的な治療を行うことはできません。個々の患者さんに最適化された治療計画を立てるためには、適切なアレルギー検査が必要です。

また、検査は症状の重症度評価や治療効果の判定にも重要な役割を果たします。複数のアレルゲンに反応している場合は、どのアレルゲンが主な原因なのかを明確にし、優先順位をつけた治療戦略を組み立てる必要があります。

専門的な検査で正確な診断を

アレルギー性鼻炎の正確な診断には適切な検査が重要です。文京区本駒込の本駒込耳鼻咽喉科では、耳鼻咽喉科専門医が患者さんそれぞれに合わせた検査を行い、的確な診断をいたします。

主な検査方法

血液検査(特異的IgE抗体検査)

体内にアレルゲンが侵入すると、免疫系がそのアレルゲンに特化したIgE抗体を産生します。この抗体の量を測定することで、どのアレルゲンにアレルギー反応があるかを判定できます。

血液検査はこの特異的IgE抗体を測定する検査で、アレルギー性鼻炎の診断において特に重要な検査と言えます。

ドロップスクリーン

従来の血液検査では採血量が多く、特に小児や採血が困難な患者さんには負担が大きいという問題がありました。当院で導入しているドロップスクリーンは、指先からのわずか1滴の血液で、41項目のアレルゲンを同時に調べられます。

皮膚反応検査(プリックテスト)

皮膚表面に微量のアレルゲンエキスを置き、針で軽く皮膚を刺激して反応を観察する検査です。15~20分後に皮膚の発赤や膨疹(むくみ)の大きさを測定し、アレルギー反応の程度を評価します。即座に結果がわかるため、その場で診断が可能です。

鼻粘膜誘発試験

実際にアレルゲンを鼻粘膜に接触させ、鼻症状の誘発を確認する検査です。血液検査で陽性であっても実際に症状を引き起こすかどうかは別問題のため、アレルギー性鼻炎の確定診断には重要な検査となります。

※皮膚反応検査、鼻粘膜誘発試験は当院では行っておりません。必要な場合は提携医療機関をご紹介いたします

診断における総合的評価

症状パターンの解析

季節性の症状では花粉飛散情報との関連性を、通年性の症状では生活環境や行動パターンとの関連性を詳しく分析します。症状日記などを活用し、症状の変化とアレルゲン暴露の関係を客観的に評価します。

家族歴・既往歴の評価

アレルギー性疾患には遺伝的要因が関与するため、ご家族のアレルギー歴を詳しく確認します。また、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギーなどの既往歴も重要な診断材料となります。

環境因子の評価

住環境、職場環境、ペットの飼育状況、生活習慣など、アレルゲン暴露に関わる環境因子を詳細に評価します。転居や転職による症状の変化も重要な情報です。

検査結果の解釈と治療への応用

血液検査の場合は、その数値だけでなく症状との関連性を総合的に評価して診断を確定します。検査陽性でも症状がない場合は「感作」の状態であり、必ずしも治療対象とはなりません。

治療方針の決定

特定されたアレルゲンに基づいて、環境対策、薬物療法、免疫療法などの治療を検討します。複数のアレルゲンが関与している場合は、優先順位を決めて段階的な治療を計画します。