鼻づまりで眠れない

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鼻づまりで眠れないのは
アレルギー性鼻炎のせい?

鼻づまりで眠れないのはアレルギー性鼻炎のせい?

夜間に症状が悪化しやすいのがアレルギー性鼻炎の特徴です。横になることで鼻の血流が増加し、粘膜の腫れが強くなるためです。しかし、鼻づまりの原因はアレルギー性鼻炎だけではありません。鼻中隔弯曲症、副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻茸(鼻ポリープ)などの構造的な問題が隠れている場合もあります。

鼻づまりで睡眠に支障をきたしている場合は、お早めにご相談ください。文京区本駒込の本駒込耳鼻咽喉科では、耳鼻咽喉科の専門医として多角的な視点で症状の原因を探り、快適な睡眠を取り戻すための治療をご提案いたします。

鼻づまりで眠れなくなる原因

アレルギー性鼻炎による鼻づまり

花粉やハウスダストなどのアレルゲンにより鼻の粘膜が炎症を起こし、腫れて気道が狭くなります。夜間は副交感神経が優位になり、鼻の粘膜がさらに腫れやすくなるため、症状が悪化します。

副鼻腔炎(蓄膿症)

鼻腔と副鼻腔をつなぐ通路の炎症や閉塞により、鼻づまりや後鼻漏が生じます。粘り気のある鼻水や頭重感を伴うことが多く、慢性化すると治療に時間を要します。

鼻中の空気の通り道が狭い

鼻中隔弯曲症や下鼻甲介肥大により、構造的に鼻腔が狭くなっている状態です。日中は気にならなくても、就寝時の体位変化や自律神経の影響で鼻づまりが顕著になります。

鼻腔のできもの

鼻茸や乳頭腫、血管腫などの鼻腔内のできものが空気の通り道を塞ぐことで鼻づまりが生じます。良性のものが多いですが、薬での完治は難しいので、手術が必要になることが多いです。

アデノイドの肥大

咽頭扁桃(アデノイド)の肥大により、鼻呼吸が困難になります。小さなお子さんに多く、年齢とともに縮小しますが、縮小しない場合や症状が強い場合は手術も検討します。

放置のリスク

睡眠の質の低下

鼻づまりが原因で口呼吸になると十分に酸素を取り込めなくなり、特に睡眠の質が著しく低下します(睡眠時無呼吸症候群)。また、口や喉の乾燥により、夜中に目が覚めることも増えます。

日中のパフォーマンス低下

睡眠の質の低下により、日中の集中力や記憶力が低下します。また、慢性的な睡眠不足は免疫力の低下にもつながり、感染症にかかりやすくなります。

成長発達への影響

小児の場合、慢性的な口呼吸により顔の発育に影響を与える可能性があります。保護者が口呼吸に気づかないケースも多く、客観的な診断が重要です。

睡眠時無呼吸症候群のリスク増大

睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まったり、いびきが悪化したりする可能性があります。また、慢性的な口呼吸により、喉の炎症や感染症を引き起こしやすくなります。

診断の流れ

Step01

問診・睡眠状況の確認

鼻づまりの程度、睡眠への影響、いびきの有無、日中の眠気などを詳しくうかがいます。症状の出現時期や季節性についても確認し、原因の特定に役立てます。

Step02

気道の評価

鼻腔内を詳しく観察し、粘膜の腫れの程度や鼻中隔の状態を確認します。副鼻腔炎や鼻茸(鼻ポリープ)、鼻中隔弯曲症などの構造的な問題の有無も同時に評価します。

Step03

アレルギー検査(血液検査)

採血により血液中の成分からアレルゲンの種類と程度を調べます。小さなお子さんや注射が苦手・困難な方には、指先からのわずかな採血で済むドロップスクリーン検査もご提案できます。

鼻づまりで眠れない場合の治療

薬物療法

アレルギー反応を抑える薬(内服薬や点鼻薬など)を使って粘膜の炎症を抑制し、鼻の通りを改善します。

舌下免疫療法

スギ花粉やダニが原因の鼻づまりには、舌下免疫療法による体質改善も選択肢の一つです。継続治療により鼻の粘膜の炎症が軽減され、夜間の鼻づまりの改善が期待できます。

生活習慣の改善

寝室の環境整備、適切な枕の選択、就寝前の鼻うがいなど、睡眠の質向上につながる具体的なアドバイスをご提案します。

手術

薬物治療で改善しない構造的な鼻づまりに対しては手術も検討します。手術の適応は慎重に検討しますが、適切に行えば症状の根本的な改善が期待できます。

鼻づまりで眠れない時の対処法

  • 就寝時は上半身をやや高くして寝る
  • 寝室の温度と湿度を適切に保つ
  • 就寝前に鼻うがいを行う
  • 蒸しタオルで鼻を温める など

上記の対策を行っても症状が改善しない場合や、頻繁に症状が起こる場合には、早めに当院へご相談ください。