問診・症状の詳細確認
かゆみと痛みの程度、出現時期、持続時間、悪化要因などを詳しくお聞きします。症状の性質により原因を推定し、適切な検査計画を立てます。
鼻の奥がかゆい・痛い

鼻の奥のかゆみはアレルギー疾患のよくある症状の一つで、花粉やハウスダストなどのアレルゲンが鼻の粘膜に付着した際に起こります。一方、鼻の奥の痛みは様々な原因が考えられ、アレルギー性鼻炎による慢性的な炎症が原因の場合もあれば、副鼻腔炎や感染症が隠れている場合もあります。また、鼻を強くかみすぎることで粘膜が傷つき、痛みを感じることもあります。
文京区本駒込の本駒込耳鼻咽喉科では、耳鼻咽喉科の専門医として多角的な視点で症状の原因を探り、アレルギー性炎症から感染症、構造的問題まで幅広く評価して、患者さんに適した効果的な治療方法をご提案いたします。鼻の奥のかゆみや痛みでお困りの場合は、お早めにご相談ください。
花粉、ハウスダスト、ダニ、ペットの毛やフケなどのアレルゲンが鼻の粘膜に付着すると、免疫系が過剰反応を起こします。ヒスタミンなどの化学物質が放出され、鼻の神経を刺激してかゆみが生じます。
風邪のひき始めは鼻の粘膜が弱っているため炎症を起こしやすく、鼻の奥にツンとした痛みを感じることがあります。通常は数日から1週間程度で症状が改善しますが、適切なケアが重要です。
ヘルペスウイルスによって生じる感染症です。口まわりだけでなく、鼻の中やその周辺にもできることがあり、強い痛みやピリピリとした感覚を引き起こします。
鼻の奥の痛みに加えて、頭痛、頬や目の奥の痛みなどが起こります。慢性化したものは蓄膿症と呼ばれ、膿性の鼻水や後鼻漏(鼻水が喉に流れる)を伴うことが特徴です。
まれですが、鼻腔内や上顎に生じた悪性腫瘍(がん)が原因で鼻の痛みが生じることもあります。進行速度が遅いため、早期発見できれば完治も期待できます。喉や耳の痛みに続く形で鼻の痛みが現れることが多いので、喉や耳の痛みがある場合は早めに受診してください。
かゆみや痛みを放置すると、無意識に鼻を触ったりこすったりしてしまい、粘膜がさらに傷つく悪循環に陥ります。また、慢性的な炎症により粘膜が肥厚し、症状が改善しにくくなる可能性があります。
持続的なかゆみや痛みにより、仕事や学習に集中できなくなります。長期化すると日常生活に大きな支障をきたします。
夜間にかゆみや痛みが強くなることがあり、睡眠の質が低下します。十分な休息が取れないことで、免疫力の低下や疲労の蓄積につながります。
Step01
かゆみと痛みの程度、出現時期、持続時間、悪化要因などを詳しくお聞きします。症状の性質により原因を推定し、適切な検査計画を立てます。
Step02
鼻腔内を詳しく観察し、粘膜の状態、炎症の程度、分泌物の性状を確認します。副鼻腔炎や鼻茸(鼻ポリープ)など、他の疾患との鑑別診断も同時に行います。
Step03
アレルギーが疑われる場合、採血により原因物質(アレルゲン)とその程度を調べます。注射への不安が強い方や小児の患者さんには、指先からわずかに採血するドロップスクリーン検査も選択できます。
症状に応じた内服薬や点鼻薬を使用して鼻粘膜の炎症を抑制します。
生理食塩水による鼻洗浄でアレルゲンや刺激物質を除去することで、かゆみや痛みを軽減できることがあります。市販のもので構いませんが、使用に関する疑問があれば、ご遠慮なくお尋ねください。
スギ花粉やダニによる鼻の奥のかゆみには、舌下免疫療法でアレルギー体質の改善を図ることも可能です。長期治療により鼻粘膜の過敏性が軽減され、かゆみの根本的な改善につながります。
アレルゲンへの暴露を減らすことで症状の予防が可能です。空気清浄機の効果的な使用法、室内の湿度管理、定期的な清掃など、実践的な対策をご提案します。
上記の対処を行っても症状が改善しない場合や、頻繁に症状が起こる場合には、放置せずに早めに当院へご相談ください。